現在開催中の2014年のソチ冬季オリンピック。20日に予定されているフィギュアスケート女子シングルは今回のクライマックスになりそうだ。浅田真央の「リベンジ」になるのか、2010年の「デジャブ」になるのか。前回大会の金メダリストのキム・ヨナと銀メダリストの浅田真央を韓国目線で見てみよう。
「ショートトラック王国」のプライドが失墜した中、韓国国民の関心は史上3人目の連覇を狙う女子フィギュアのキム・ヨナに集中している。当然、浅田真央に対する韓国マスコミの取材も過熱中だ。
浅田真央のライバルとして度々メディアに取り上げられ、今や日本でも一流芸能人並の知名度を誇るキム・ヨナだが、先日は今大会を最後に引退することを発表した。日本中が知っているはずだが、浅田真央にとっても今大会が最後のオリンピック。この2人のライバルは、様々な面であまりにも重なりすぎている。
一方、フィギュア選手といえば、「裕福な家庭環境」というイメージがあるが、キム・ヨナの場合は父親が経営する金メッキ工場が倒産寸前に追われるなど、決して経済状況はよくなかった。
しかし、彼女の才能を誰よりも早く見ぬいた母親は親戚から借金をし、辛うじてキム・ヨナを留学させることができた。子どもの頃は母親自らが、英語教師と運転手とコーチという3役を1人でこなしていたという。浅田真央と同じく、キム・ヨナの姉も同じくフィギュア選手を目指していたが、キム・ヨナへの集中投資のためにやめさせたほど。
そんな母親の涙ぐましい愛情が実り、史上最強の「フィギュア女王」が誕生したのだ。2013年の収入はなんと、推定約1400万ドルで、日本円で約14億円。雑誌「フォーブス」の世界女子スポーツ選手収入ランキングで6位に入った。浅田真央の推定5億円前後という収入に比べれば、その成功ぶりが伝わってくる。
歯並びの矯正後はめっきり可愛くなり、スタイルも「B84・W64・H94」のムッチリ系ボディーで、多くの男性ファンを抱えているキム・ヨナ。一部では、「お尻の大きさが妖艶なパフォーマンスを目立たせ、欧米の審判団への訴求材料になっている。」という評論もある。
今大会でも、さらに円熟した演技で金メダル最有力候補としてあげられている彼女の武器は、トップスピードを保ったまま跳び、着地後もまったくブレない滑らかな動きだ。浅田真央より手足が長く、同じ演技でも優雅に見えてしまう所も彼女のメリットかもしれない。
そして、今大会では審判団に韓国籍のコ・ソンフィ氏が入ったことで、キム・ヨナのやる気を増幅させている。但し、2010年のバンクーバー大会後、キム・ヨナと浅田真央の得点差(23.06)があまりに開いたため「韓国が他国の審判を買収した」という憶測があったので、むしろ彼女にはマイナスかもしれない。相当な接戦になった場合、韓国籍の審判がいたことが新たな憶測の元になり得るからだ。
キム・ヨナも浅田真央も、現在は20日の本番に向けて順調な仕上がりをみせているようだ。果たして、同じ23歳の2人の女王はどんな「ラストパフォーマンス」を見せてくれるのだろうか。
クライマックスを迎えつつある「ソチオリンピック」。人類最大と言われているこの一大イベントのクライマックスの場に立つキム・ヨナと浅田真央。彼女らを韓国目線で見てみたら、また違う楽しみ方が出来るかもしれない。(記事&イメージ引用:(C)WoW!Korea、2014年2月18日付)
☆いよいよ大詰めを迎えつつあるソチオリンピックですが、キム・ヨナと浅田真央の対決はまさにオリンピックの最後を飾るのにふさわしい名勝負となることでしょう!!!! 2人の健闘を祈りましょ~。
★この記事の続きはこちら→<コラム>韓国目線で見るキム・ヨナと浅田真央