6日、ガールズグループ「少女時代」ユナが、日本の人気ドラマ「のだめカンタービレ」韓国版の主人公にキャスティングされた。 10月から韓国のKBSで放送予定だ。
ただ、担当プロデューサーは、「原作が存在するドラマはキャスティング確定においても原作者の許可が必要なので、ユナ (少女時代)の出演が最終的に確定した訳ではない」と述べている。
彼によれば、「のだめカンタービレ」の原作者(二ノ宮知子)側は、実際に主人公の野田恵役を演じた上野樹里の雰囲気と限りなく近いものを持っている女優のキャスティングを望んでいるという。
ということで、真っ先にキャスティング候補にあがったのは、昨年映画「怪しい彼女」で大ブレイクを果たした若手女優シム・ウンギョンだったが、彼女のスケジュール上の都合で実現しなかった。
玉木宏が演じた男性主人公、千秋真一の役にはチュウォンを確定しているが、野田恵役のキャスティングだけは、必ず原作者との協議が必要とされているようで時間がかかった模様。
その他、世界的な指揮者で主人公たちの師匠、フランツ・シュトレーゼマン役にはベテラン俳優のペク・ユンシクが、コントラバス奏者の佐久桜役にはガールズグループ「Tiny-G」のメンバー、トヒがキャスティングされている。
「のだめカンタービレ」は、2006年フジテレビで放送された直後から韓国の日本ドラマファンの間で話題となり、ネット上ファイル共有などを経由してさらにファン層を広げて行った作品だ。その後は衛星・ケーブルチャンネル(MBCネット)で放送され、地上波放送でもないのに2%台の視聴率を記録している。近年、韓国でもっともヒットした日本ドラマだけに、今回のキャスティングなど、リメイク版への関心度は非常に高まっている。
一方、昨年にも日本のドラマ「愛なんていらねえよ、夏」(TBS)や、「ハケンの品格」(日本テレビ)、「家政婦のミタ」(日本テレビ)、「女王の教室」(日本テレビ)がリメイクされたが、「家政婦のミタ」と「女王の教室」に関しては低い視聴率のまま終わってしまった。
その他にも、「白い巨塔」(フジテレビ)、「花より男子」(TBS)、「結婚できない男」(フジテレビ)、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」(TBS)、「やまとなでしこ」(フジテレビ)、「イタズラなKiss」(テレビ朝日)などが、韓国版に脚色され電波に流れてたが、半数近くの作品はとくに反響もなく終映している。
今では毎年のように、日本のドラマが韓国でもリメイクされるようになったので、単なる「日本で大ヒット作」という切り口だけでは通用しなくなった。韓国人と日本人の微妙に異なる情緒や感受性を適切にキャッチして細かくアレンジしないと、日本発コンテンツにも慣れてきた最近の韓国視聴者には訴求できなくなったのだ。
はたして、ユナの出演が決まり、「のだめカンタービレ」が韓国でも全国区的にブレイクすることはできるのだろうか。肝心なメインキャストがようやく決まりつつあり、今度は脚色を担当する脚本家の手腕に注目が集まりそうだ。(記事&写真引用:(C)WoW!Korea、2014年7月8日付)
☆韓国版のだめ!!! 気になります!!!
★この記事のつづきはこちら→韓国版「のだめカンタービレ」、日本ドラマのリメイク現状