韓国俳優クォン・サンウが親孝行な男子受験生に奨学金を与えていたことが明らかになり、ささやかな話題を呼んでいる。
クォン・サンウは先月中旬頃、韓国ソウルの清潭(チョンダム)高等学校3年生のシン・トンス君を訪ね、奨学金を手渡しながら励ましの言葉を伝えたという。さらに今後の支援も約束したようだ。
シン君は、受験の最中であったことし9月、肝臓がんを患っていた母に、自分の肝臓の70%を移植する手術を受けたことでニュースになった男子高校生。クォン・サンウと何か特別な関係にあったワケでもない。
クォン・サンウは、この寄付活動が外部に知られることを避けるため、シン君の担任の先生と個別に連絡をとり、密かにシン君の家を訪ねたそうだ。しかし、この事実は同じ学校の友達経由でメディアにも知られることになった。
シン君の担任の先生は、「クォン・サンウと一緒にシン君を訪ねたことは事実である。しかし、この事に対して秘密保持を希望していたクォン・サンウの意志を尊重して詳しい話はできない。」と控えめに語っている。
実は、今回の善行話が生まれたのはクォン・サンウ自身の悲しい過去が背景にある。彼自身、幼い頃、肝臓がんで父親を亡くし、それ以来、母親に育てられながら「母子家庭のつらさ」を身を持って経験しているだけに、母親への思いには格別なものがあったという。そして、自分が父親になった今は、家族との絆を人一倍大切にしている節も見られる。
そんなクォン・サンウにとって、母親のために自分の身を犠牲にしたシン君のニュースは、過去の記憶を呼び起こしてくれた大きな感動物語だったようで、今回の奨学金寄付につながったという。
所属事務所側は「クォン・サンウ本人がプライベートで行ったことなので我々も把握していませんでした。本人もこの事が外部に漏れたことで少々戸惑っています。」と伝えている。
一方、韓国俳優チャン・グンソクは、台風被害に苦しんでいるフィリピンの国民を助けるため、ユニセフを通じて1億ウォン(約970万円)を寄付していた。今回のフィリピン台風被害に対する韓国政府の支援額が、日本政府の支援額の半分とのことで、韓国政治に対する韓国内の批判が激しい中の寄付である。韓国の人口や経済規模で考えると、「日本の半分」は妥当か、むしろ多めにも見えるが、韓国内の世論はそうではないようだ。
浅田真央選手の良きライバルのキム・ヨナ選手も、一足早くフィリピン台風被害に対して10万ドル(約1030万円)を寄付、中国政府の寄付額と同額であることが話題になっていた。
ボランティアや寄付活動などを、プロモーションの一環として履き違えている芸能プロダクションがまかり通っている今の世の中で、このような心暖まる善行を実践している芸能人も案外いるようだ。
2年前の東日本大震災の時、韓国芸能界では、ペ・ヨンジュンが10億ウォン、BoAや「東方神起」、「少女時代」、「SUPER JUNIOR」、「SHINee」、「f(x)」、「EXO」などの所属事務所の「SMエンタテインメント」が10億ウォン、「JYJ」が6億ウォン、「BIGBANG」の所属事務所「YGエンターテインメント」が5億ウォンなど、韓国政府以上の支援をした。「KARA」、チャン・ドンゴン、ウォンビン、リュ・シウォン、チェ・ジウ、ソン・スンホン、チャン・グンソク、キム・ヒョンジュン(「SS501」リーダー)も数億ウォンを寄付していた。スポーツ選手のパク・チソン、パク・チャンホ、キム・ヨナも同じ。もちろん、寄付だけではない。各種支援活動を含め、知られていない奉仕活動はその何倍もあろう。
熾烈な競争を「勝ち抜いて」、または「生き残って」、有名人になった彼らは、人の不幸や苦労や克服の努力に「同感」しやすいのかも知れない。(記事&写真引用:(C)WoW!Korea、2013年12月3日付)
☆韓国芸能界には本当に心優しい韓流スターが多いですね!!!! 感謝、感謝ですね^^
★この記事の続きはこちら→<コラム>芸能人の寄付と政府の支援、クォン・サンウとチャン・グンソク、そしてキム・ヨナの場合
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